私が知っている範囲でのAR開発環境まとめ。
本当は比較もしたいけど、めんどくさいのと触ってないものもあるのでそのうち。
詳しい説明はないです。自分の過去の記事や外部記事を貼りまくっているのでそっちを見て欲しいです。
2019/11/16いろいろ追記
そしてこの記事を見たほうがいい。知らないものもある!
有名だと思う
今(2019/11)でも名前を聞くもの
Vuforia
マーカーありでは一番有名だと思う。自分の好きな画像をマーカーにできます。位置的整合性も完璧。外でも使えます。個人でやるなら基本無料。
ARkit
無料で開発できるようになりました!
年間11800円のメンバーシップ(AppleStoreでアプリを配布できる)にならないと現時点で開発用のSDKなどをダウンロードできません。今年の秋になったらできるのかな?
Tangoのような安定感がありました。予想以上に良い!
実際に触ってないので分からないのですが、iosにおけるKudan的な感じなのでしょうか?条件的には同じですよね。
でもやっぱりARkitの方がコミュニティの広さが圧倒的だと思うので、絶対無視できない存在です。早く触りたいな〜〜〜
MoguraVRとか見てると毎日のように面白いものが開発されていて、若干焦りますが、タダで使えるまで気長に待ちます。
ARcore
ARkitのアンドロイド版。対応端末は現在Google PixelとSamsung S8シリーズの二つだけで今後増えていくらしい。
噂によれば精度はARkitの方がいいけど、平面検知速度はARcoreの方がいいらしい。
Tango界隈は揺れていますが、もう一喜一憂するのはやめた。
ARFoundation(ARkit、ARcore)
UnityでARkitかARCore開発をする際は基本ARFoundation経由になった
6D.ai
単眼でHololensみたいにメッシュ生成までできるなんかすごいSDK。Unityで使える
昔少し触った記事。
最近あまり話を聞かないと思っていたけど、やっぱりまだすごい存在みたいARkitとかに並ぶレベル?
WebAR
アプリなしでブラウザからARできる。
こちらの記事が詳しいです。
AR.js
昔やった
8th Wall Web
マーカーなしARがwebARで作れる
AR Quick Look×USDZ(ios)
システムがよく分からないけどUSDZ形式のモデルをARQuickLookを使ってsafariとかで見たらwebARみたいなことができる。たぶんios限定なのでwebARの強みが半減している気もする。
マーカーなし
昔はVectary経由で無料で簡単にできたけど、今は有料かもしれないし簡単じゃないかも。
model-viewer(Android)
ちゃんと開発で使ったことはないけど、上のAR Quick LookのAndroid版みたいな感じなのでは?
google検索で虎とか゚サメとか゚を検索したらARで見れる機能に使われているもの
昔やったWebAR-Articleと同じかな?
しかもScene Viewerはiosで見たらARQuickLookで見れるらしい!すごい!
2019/12/20追記:やった
有名?
最近あまり聞かない。私が聞かないだけかもしれない
Kudan
普通のスマホでマーカーレスARができる!個人でやるなら基本無料。
私が使った感想としては、位置が曖昧なのであんまりかな〜って思ったのですが、上の記事を読んだらオクルージョンや環境光推定もできるらしいので私が活かしきれてなかっただけなのかなと思いました。
bibinbaleo.hatenablog.comこの下の記事ではVuforiaやtangoにも言及してKudanの優位性?を述べています。わかりやすい。
SmartAR
えっ?今日初めて聞いたんだけど。有名なのか
2016/1月に提供開始されたそうです。ソニーのやつ。開発用の無料版もありますがウォーターマークがつきます。
初音ミクのデジアイもこれで作られたんですね!そういえばあれもソニー系の会社だったな〜
十分に特徴点を検出した状態に限り、カメラ入力にマーカー画像が含まれていなくても自己位置推定が可能
とのことです。
うう〜ん一回やってみよう!と思ったけどwindowsでしかできないらしい
Wikitude
企業向け?マーカーレスができる。ほとんど触ったことはない。
基本的に有料で、開発だけならウォーターマーク付きで無料でできるようです。しかしUnityではマーカーありしかでききないっぽい。
ARtoolkit
元祖?なのかはわかりませんが昔よく聞きました。
基本的にマーカーありだと思います。
3Dキャラクターが現実世界に誕生! ARToolKit拡張現実感プログラミング入門
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Processing
プログラムでインタラクティブなものを作れるProcessingでもARはできます。私が一番最初にやったARはこれでした。
Unity+Vuforiaとかはプログラミングの知識がなくても簡単にできるのが売りですが、こうやって中身がある程度わかった状態で、動きとか色々制御できるのも楽しいのは楽しいですよね。あと研究とかにもいいのかもしれない。
授業で作った画面から貞子が出てくるやつ。ここから私のAR生活は始まった。
その時のコードです。動きませんが。
Processing/貞子AR at master · bibinba/Processing · GitHub
本も出てます。
ARプログラミング?Processingでつくる拡張現実感のレシピ?
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終了
Tango
端末ベース
終了しちゃったけど、いまだにスマホ単体で部屋とか゚のメッシュ生成を簡単にできるのはこの子ぐらいなのでフォトグラメトリ勢などに使われている。
AndroidのTango対応端末でのみ動作する。深度センサーなどがついているのでマーカーレスも余裕。
対応端末は現在のところ2台のみ。そのうちの一つPhab2(45700円)を買ったので現在絶賛開発中です。コミュニティはそこまで広くない。ただし深度センサー付きで開発できるのは今の所、これとHololensぐらいなのでは?
bibinbaleo.hatenablog.com
bibinbaleo.hatenablog.com
ちなみに一番最初に紹介したVuforiaもTangoをサポートするそうです。2017年秋に登場予定らしい。
PTC、Inc.は本日、Vuforiaが新しい世代のインタラクティブARエクスペリエンスを開発するために、Googleのセンサー群であるTangoに基づくデバイスをサポートすると発表しました。(中略)タンゴのVuforia Smart Terrainは、2017年のUnity Fall(秋)に登場予定です。
楽しみです♪
Metaio+Junaio(使えない)
appleに買収されて今は使うことができませんが、昔の記事や論文などに名前が出てくるので存在だけ。
マーカーレスARもできる。
この記事を読む限りかなりすごいことが無料でできてたみたいですね。買収されるのも納得
また最近発表された論文で、metaioを使ってマーカーレスで空き地に建物を表示するARを作っているものがありました。
これによると
映された範囲において建物の角や樹木の枝先 といった特徴的な点を検出し,検出した各点の相互の距離 を求めることで各点に相対的な 3 次元座標が付与される
ということができるそうで、まさにARkit同じで深度センサーを使わずに画像処理でマーカーレスをしていますね。
最後に
SmartARは初耳でした。
私は授業でprocessingでARをやって、研究でVuforiaのみで開発して、最近Tangoにハマる。といった感じで、他のプラットフォームをあんまりやったことがなかったので、今回調べてよかったかな〜と思います。
ぶっちゃけTangoを買ってしまうとTangoが一番じゃないとやだってなってしまいますが(高かったから)、社会的にどれが主流になっていくかはよくわかりませんからね。ARkit楽しみなような、怖いような。