HACKberry
株式会社exiiiが開発した「電動義手のデータや作り方を公開しているので3Dプリンターとかを使って、自分で安価に電動義手を作れるよっていうプロダクト」です。
HACKberry Open source community
2015年のグッドデザイン賞を取っていたので少し話題になりました(多分)
電動義手は高いし、日本では全然普及が進んでいないのですが、それに風穴を開けるかもしれないっていう存在です。HACKberryは電動義手の中でも、筋肉を流れる電気信号を読み取ってモーターで手先を動かす「筋電義手」という種類の義手です。
発売はしていませんが、一時期電子部品や基盤のセットを数量限定販売していたようです。今は終了していますが。
Exiii - ///HACKberry製作キットを数量限定にて販売します... | Facebook
動画
この動画がわかりやすかったです。これはHandiiiというHackberryの前のやつ。
5:24らへんに実際に腕がない方がつけている様子がありました。腕の形は一人一人違うのでどうやっているんだろうと思っていたのですが、(おそらくですが)筋電位はコード付きのセンサーで拾って、腕の部分は、はめるというより挟んで固定する感じなのかな?
あと10万20万ぐらいで売れるようになりたいって言ってたのは少し驚きでした。オープンソースにしたのはあくまで開発者向けにコミュニティや知識を広げるためって感じなのかな?
データ
Hackberryのデータはこの下のgithubにあります。
githubで3Dモデル見れるんだ・・・
現在
Hackberryの開発は現在Mission ARM JapanというNPO法人に移ったそうです。
元のexiiiの社長さんがこっちに移動して、exiiiは別の方が社長になって現在VRの触覚デバイス「EXOS」を開発しています。
これも面白そう!
実際に組み立てた人
朝日新聞のかたが実際に作り上げたレポ。テレビでも放送していたらしい。私は見ていないけど。
こちらは同好会?での組み立てレポートです。
記事を少し見るだけでも簡単ではないことはわかります。
特にはんだごてとか電子基板、3Dプリンターなど使ったことがない人には、まずそこから勉強しないといけない。データや説明があっても、理解していないと、うまくいかなかった時にどこが間違っていたのかがわからないから。こういう、ものづくりで一発でうまくいくことなんてないでしょうし。
記事
調べる際に色々見た記事をせっかくなので貼っておきます。どういう思い出作ったのかがわかっていいですね!
義手をメガネのようにファッションとして自分の好きなデザインのものを身につけられるようにしたい、というのが分かりやすいかったです。
どこかで聞いた話ですが、視力が低い人はメガネやコンタクトがなかったら生活に支障が出る障害者です。目が悪い人を障害者じゃ無くさせているのはメガネのおかげ。今やメガネは伊達メガネのようにファッションアイテムになっている。電動義手もそのような存在になりたい。ということでしょう。
最後に
私の親戚も腕がないのですが、義手つけてません。昔は持っていたのですが小さくなってつけれなくなって・・・そもそもあんまりつけてなかったけど。
電動義手なんて全く身近ではなかったのですが、Hackberryとかでが出てきたのと、私がAruduinoとか3Dプリンターとかに少し触れる機会があったことで若干身近になりましたね。まあ本人が興味ないとあんまり意味ないですけど。
私は情報や流れを見守るだけですね。実際作れと言われても私一人じゃ絶対無理だし。ただ別の研究室の人がHackberry作っているらしいので環境的には不可能ではないのですが。
本物見てみたいですね・・・。北九州でグッドデザイン賞展があったときは本物あるかなって思って見に行ったけどパネルだけでした。
追記:その後聞いたところ例の本人はロボットみたいなやつより本物の手に近い見た目の筋電義手がいいとのことでした。まあそうでしょうね。
追記:その他の電動義手
他のやつも調べてみました。
人工知能+筋電義手
名前をつけたら調べやすいのですが・・・今はまだ製品ではないけどそのうちということでしょう。
オットーボック
ドイツの会社。最王手。ここによる寡占が続いて競争が起きていなかったらしい。
Openbionics
イギリスの会社。アニメに出てくる手をつけられる。
ニコニコ
ニコニコ動画に上がってた。高校生が作り始めた電動義手。すごい。