トマシープが学ぶ

Unity/VR/AR/デザイン好きのミーハー 記事内容は自分用のメモです

ARで読みやすいフォント

CEDECのこちらのセッションをYoutubeでみてた。

cedec.cesa.or.jp

メモとってなかったので間違ってるかもしれない。

論文が出るそうなのでそれ読みたい

 

2020/05/01大幅追記

論文が出ていたので、内容を追記しました

fontworks.co.jp

テキスト提示の種類

(ARの)テキスト提示には何種類かある。分類方法もいくつかある。

目的

理解型

マニュアルやブログ。文字がいっぱいあって読むぞってなってる

発見型

プッシュ通知やアラート、看板など。突然出てくる、どこに出てくるかわからない

 

提示方法

空間固定

道路標識とか

ユーザー追従

常にユーザーの視野・頭についてくる。メニュー画面、通知など

ユーザー状況

ユーザー静止 

文字情報の背景は変化しない

ユーザー移動

背景が変化する

 

(おまけ)文字表示方式

Plain:文字のみ表示

Billboard:文字の背景に長方形を置いて塗りつぶす

Anti-interference:文字の周りに縁

Shadow:文字の背後に影を落とす

結果

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東京大学との共同研究報告 〜 AR環境下での文字情報提示手法の研究 〜 | Fontworks より

①濃度が高いものほど発見型の情報提示に有利である

UD丸ゴシック体が最もスコアが高く、筑紫Q明朝体が最も低い

 

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(画像はイメージです。適当なフォントです)

→実験3

サンセリフ体の方が発見型の情報提示に有利である(紙面上)

サンセリフ(ひげがない)のほうが発見型の時は見やすい

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③ゴシック体の方が理解型の情報提示に有利である(紙面/ディスプレイ上)

空間固定の理解型ならゴシック

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長い操作説明とか?

明朝体の方がユーザ追従時における発見型の情報提示に有利 である

メニューなど頭に追従するもの発見型は明朝体がいい。

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→実験2

実験

論文とCEDECでの発表の実験内容が違う・・・

論文

実験1:空間固定・発見型・ユーザー静止

ゴシック体よりも明朝体の方が判別性が高い

距離を変えた条件もしたけど、有意傾向があっただけ?

結果1と若干矛盾してない??

実験2:ユーザー追従・発見型・ユーザー静止

ゴシック体よりも明朝体の方で判別性が高い

実験3:発見型・ユーザー静止

濃度の高い、すなわち太字のフォントが発見型情報提示に有利

CEDEC

実験1:空間固定・理解型テキスト・ユーザーが静止

(細かい条件を忘れたけど)文章の中で特定の文字を認識できるスピード?を図る??

 

ウエイトが大きく、懐が広い文字が認識されやすかった

(という結果だったと思う。メモしてないから忘れた)

丸ゴが一位

ふところ、重心 | フォント用語集 | 文字の手帖 | 株式会社モリサワ

 

実験2:ユーザー追従・理解型テキスト・ユーザーが移動

(Hololensで文字を頭に追従する形で示す)

<結果>

筑紫ゴシックDが一番結果がよかった。

 

 実験1とは全然違う結果になった。

その他

・静止時と歩行時の両方において、画面下側に文章を提示すると文章内容理解度が向上し、認知負荷が軽減される

・静止時は文章を単語ごとに提示するRSVPが、歩行時は文ごとに提示する方法が適している

 

・文字の大きさが大きいほど読む速度は速くなる

HelveticaフォントよりもGeorgiaフォントの方が、読む速度が速くなる

 

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・文章内容の理解度を問う課題において、ディスプレイよりも印刷物の方が、明朝体よりもゴシック体の方が、成績が良い

 

・AR環境において文字の背景にビルボードと呼ばれる単色の矩形を描画すると可読性が高くなる

 

アウトラインを加えたフォントは可読性がたかい。(アウトラインの色は文字の色と最大のコントラスト)

最後に

このプロジェクトとは関係ないと思うけど、同じようにHololensでいろいろなフォントを試すアプリをKyushuCEDECの時体験した。

www.youtube.com