「希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン」という本を読みました。
この本は社会の問題を解決する活動をする人&したい人が、具体的に活動していく中でのプロジェクトのアイデアを色々提示している本です。
社会問題に関係なくても、何かしらのプロジェクトor宣伝をする人にも使えそうな35個のデザインアイデアと、それぞれのアイデアに基づいたプロジェクト事例が紹介されているので、その中で気になったやつをピックアップします。
シンボルカラー&シンボルマークをつくる
本ではピンクリボン運動(乳がん)とかPRODUCT RED(エイズ)の活動が紹介されていました。
iPhoneの赤いやつってこの活動の一環だったんですね(知らなかった)
あとI LOVE NYも財政破綻の危機にあったNYの広告キャンペーンで生まれたそうです。
日本だと、赤い羽根運動とかもありましたね。
このシンボルカラー&シンボルマークをつくるのはソーシャル活動だけでなく、企業や商品のブランド化にも有効ですよね。
セレブリティの力を借りる
絶滅しそうな虎のから守る。タイガースの監督を起用
セレブリティってなんだよって思ったら「大衆にひろく注目されている人、話題の人」のことだそうです。
これは有効そう!
強制する
プリントアウトできない拡張子WWF。pdfから印刷機能だけを引いた
実際に使うかどうかは別として、アイデアとして面白いと思う。
記念日やアワードをつくる
これもよく商品とかでやっていますね。ポッキーの日とか。
絵本・映画を作る
「世界がもし100人の村だったら」は話題になりましたね
あと「不都合な真実」もすごい記憶に残っている
これらはちゃんと自分にまで届いているソーシャルプロジェクトとしてあげました。
他の例は知らない奴が多かったので
皮肉な計らいをする
タイの子供がタバコを吸っている大人に「ライターを貸して」と話しかけて、大人が説教したところに「なぜ僕のことは心配してくれるのに、自分のことは心配してあげないの?」という手紙を渡す。
話を聞いた時のインパクトがすごかった
有料化する
「希望」という商品を売る店を出す。中身は何も入っていない。
Red Cross Portugal - "Hope Store +" Cannes Lions International Festival of Creativity 2009
面白い
でもググっても何も出てこなかったから日本では話題になってないんだな〜
人物紹介:UFOとローマ法王
ソーシャルデザインをやっている人が何人かインタビィー形式で紹介されていました。
その中でも限界集落の役所に勤めて、UFOやお米で町おこしをした方のインタビューがおもしろかったです。
本になってたんですね。
財政悪化したり、人が少なくなった町や村は多分たくさんあって、その中でも地域にあるものとアイデアを使って町おこしをするのは、なかなかうまくいくことではない。その中で2回もアイデアと実行力で成し遂げているのは本当にすごいと思いました。
私も昔、授業でとある町を地域再生するにはどうしたらいいか、みたいな課題に取り組みましたが、その地域の観光地のマップアプリを作るとかありきたりなアイデアしか出せませんでした。
たとえアイデアが生まれたとしても、地域の人を巻き込んで実行するのもすごい大変なことだし、マジでこういうすごい人はすごい
最後に
表紙を見たら「君たちはどう生きるか」みたいな重そうな感じですが、カラフルで写真もいっぱいあって、具体的なプロジェクト事例が短くいっぱい紹介されているのでとても読みやすかったです。